エルニーニョを南つくし野の理科の学びにつなげる
エルニーニョを南つくし野の理科の学びにつなげる
エルニーニョは、遠い海の話に見えて、日本の天気や食卓、学校の理科にもつながる現象です。気象庁では、太平洋赤道域の「NINO.3」と呼ばれる海域で、海面水温の基準値との差を見ます。5か月移動平均で+0.5℃以上の状態が6か月以上続くと、エルニーニョ現象と判断されます。数字は小さく見えますが、海と空の動きは大きく変わります。
目次
- エルニーニョはどの海で起こるのか
- 日本の天気に届くまでのしくみ
- 家庭でできる天気ニュースの読み方
- 理科の学びを次につなげる
1. エルニーニョはどの海で起こるのか
エルニーニョの舞台は、南米ペルー沖を含む赤道付近の太平洋です。ふだんは東から西へ吹く貿易風によって、暖かい海水がインドネシア近くに集まりやすくなります。
ところが貿易風が弱まると、暖かい海水が太平洋の中央から東側に広がります。これがエルニーニョの基本です。海面水温が変わるだけなら、なぜ空まで変わるのでしょうか。答えは、暖かい海ほど水蒸気が増え、雲や雨の場所を動かすからです。
2. 日本の天気に届くまでのしくみ
赤道付近で雲の位置が変わると、大気の流れも変わります。偏西風の通り道や太平洋高気圧の張り出し方に影響が出るため、日本では夏の暑さや冬の寒さに変化が出ることがあります。
一般にエルニーニョの時期は、日本の夏が不安定になりやすく、冬は寒気が入りにくい傾向があります。ただし、毎回同じ天気になるわけではありません。日本近海の海水温、台風、梅雨前線なども重なるためです。ここが天気の難しさであり、面白さでもありますね。
3. 家庭でできる天気ニュースの読み方
天気予報でエルニーニョを聞いたら、次の順に見ると理解しやすくなります。
- どの海域の水温が高いのか
- 貿易風が弱まっているのか
- 日本付近の高気圧や前線にどう影響するのか
- 気温、雨、台風の話と結び付いているのか
「今年は暑いらしい」で終わらせず、海、風、雲の順にたどると、ニュースが理科の問題に変わります。小学生なら雲と雨、中学生なら大気の循環や偏西風まで広げられます。
4. 理科の学びを次につなげる
私たちDr.関塾 南つくし野校は、身近なニュースを学びの入口として考えています。エルニーニョは、理科だけでなく、地理、農業、暮らしにもつながるテーマです。
大切なのは、用語を暗記するだけでなく、「なぜ海の温度が日本の天気に関係するのか」と問いを立てることです。天気図を見て、気温の変化を記録し、ニュースの言葉を自分の言葉で説明する。そうした積み重ねが、理科への苦手意識を少しずつ減らしていきます。